セクシュアルヘルス/ワクチン外来|石神井公園駅前えんじゅ内科クリニック

当院では、新型コロナウイルスの各種検査HIV、肝炎、梅毒の即日検査や、
サプリメント外来、にんにく注射も行っております。

〒177-0041
東京都練馬区石神井町3丁目24-7 岩田ビル3階

西武池袋線「石神井公園駅」西口より徒歩0分

自費診療

セクシュアルヘルス/
ワクチン外来

予防接種(ワクチン)外来

人の体には、細菌やウイルスなどの病原体が侵入してきたとき、それを排除する免疫機能が備わっています。重症化しやすい病原体に対する免疫力を事前に高めておくのが、ワクチンの役割です。
ワクチンを接種することにより、ウイルスや細菌(病原体)に対する免疫(抵抗力)を作り出し、病気になりにくくします。
まれに熱や発疹などの副反応がみられますが、実際に感染症にかかるよりも症状が軽くなることや身近な人に病気をうつすのを防ぎます。

予防接種

・生ワクチン
弱毒化して感染性をなくした病原体(ウィルスや細菌)そのものからなるワクチンです。生ワクチンの場合は、次の何らかのワクチンの接種まで最低27日以上あける必要があります。
種類 接種スケジュール 費用(税込)
麻疹・風疹混合 1回のみ 9000円/1回(任意の場合)
ムンプス(おたふくかぜ) 1回のみ 6000円/1回
水ぼうそう(成人) 1回のみ 9000円/1回
・不活化ワクチン
病原体を壊して、免疫をつけられる成分だけを取り出して作ったワクチンです。病原体そのものではないので、6~7日以上あければ次のワクチン接種が可能です。
種類 接種スケジュール 費用(税込)
肺炎球菌(23価) 1回(5年ごと) 9000円/1回(任意の場合)
日本脳炎ワクチン 3回(初回、4週間後、12ヶ月後) 7000円/1回
A型肝炎 3回(初回、3週間後、6ヶ月後) 9000円/1回
B型肝炎 3回(初回、4週間後、6ヶ月後) 6000円/1回
・帯状疱疹ワクチン
現在、生ワクチンと不活化ワクチンの2種類があります。
練馬区では、今年度から50歳以上の方の帯状疱疹ワクチン接種に補助がでることになりました。
どちらを選ぶのも自由ですが、奏功率の高い不活化ワクチンをお勧めします。
帯状疱疹ワクチン 奏功率 費用(税込)
生ワクチン(1回のみ) 50~60% 9000円/1回→5000円/1回
不活化ワクチン(2回) 90%以上 21000円/1回→10000円/1回

ワクチンは全額自費ですが、予診・問診を含め、診察料はワクチン代込みですのでご安心ください。

ご希望の方は電話にてお問い合わせください(ワクチンはお取り寄せのため、事前にご希望のワクチンと、来院日を決めていただければ、受診はその日だけで済みます)。 上記以外のワクチンもお取り寄せ可能ですので、お電話にてご相談下さい。

予防接種の種類

肺炎球菌ワクチン
肺炎を起こす原因として最も多いのが肺炎球菌で、症状が風邪とよく似ているため、気づかずに放置しているケースが多く、その結果、重症化して酷い場合は亡くなることがあります。肺炎球菌ワクチンは、約90種類ある肺炎球菌のうち、頻度の高い23種類の肺炎球菌について予防するものです。また、インフルエンザ予防接種を併せて行うことで、肺炎予防の強化につながりますので、肺炎を予防するためには、肺炎球菌ワクチンだけでなく、インフルエンザ予防接種も推奨されています。
A型肝炎ワクチン
A型肝炎はA型肝炎ウイルス(HAV)感染による感染症です。感染経路として糞便から排泄されたウイルスが人の手を介して、食べ物を経て口に入ることで感染します。また、性交渉時に感染することもあります。発症すると倦怠感が強くなり、重症になると1か月以上の入院が必要となる場合があります。途上国に1か月以上滞在する人におすすめするワクチンです。特に60歳以下の人は抗体保有率が低いため、接種をおすすめしております。ワクチンは2~4週間隔で2回接種します。6か月以上滞在する場合は6か月目にもう1度接種すると約5年間効果が続くとされています。
B型肝炎ワクチン
B型肝炎はB型肝炎ウイルス(HBV)が血液・体液を介して感染して起きる肝臓の病気です。肝炎が持続すると慢性肝炎から肝硬変、さらには肝がん(肝細胞癌)へと進展する可能性があります。無防備な性行為、不衛生な医療機関での手術、輸血、歯科治療、針治療、刺青、麻薬注射などがリスクとなります。B型肝炎ワクチンはB型肝炎ウイルスによる感染症を予防するだけでなく、肝臓がんも予防することのできるワクチンで4~6ヶ月間に3回の接種を行うことで、B型肝炎と将来の肝がんを予防できるとされています。
風疹
風しんは、風しんウイルスの飛沫感染と接触感染によって起こります。
潜伏期間は2~3週間で発疹出現前後7日間に人にうつす可能性があり、強い感染力をもっています。軽いかぜ症状ではじまり、発疹、発熱、後頸部リンパ節腫脹などが主症状で、その他、眼球結膜の充血もみられます。発疹も発熱も約3日間で治るので、「三日ばしか」ともいわれます。風しんワクチンを接種することによって、95%以上の人が風しんウイルスに対する免疫を獲得することができるといわれており、2回の接種を受けることで1回の接種では免疫が付かなかった方の多くに免疫をつけることができます。
麻しん
麻しんは、麻しんウイルスによる感染症です。麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、その感染力は非常に強いといわれています。免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続するといわれており、感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症するといわれています。麻しんワクチンは1回接種のみでは2-5%の割合で免疫が十分には得られない場合がありますが、2回接種をすると免疫獲得率は97-99%以上とされています。

ワクチン接種は自分だけでなく周りの人へ感染を拡げないための大切な役割でもあります。感染症の流行を少しでも防ぐために積極的に接種しましょう。

HIV・B型肝炎・梅毒 即日検査

当院では、予約不要でかつその日のうちに結果が判明する性感染症の抗体迅速検査を開始しました。
当日中に結果が分かるので、結果が出るまで不安な気持ちを抱えて悶々とすることもありません。

HIV-Ag/Ab ¥2,000(税込)
梅毒(TPAb) ¥2,000(税込)
B型肝炎(HBs抗原) ¥2,000(税込)
迅速検査パック(HIV/B型肝炎/梅毒) ¥5,000(税込)
  • HIVの新規感染は横ばい~やや低下している状態ですが、自身の感染を知らずにエイズを発症し救急搬送されて初めて発見される「いきなりエイズ」症例が増加しています。昔は、ゲイが罹患する「治らない病気」というイメージが強く、フレディー・マーキュリーもエイズで死亡しました。今では、早期発見して薬を飲んで定期的に検査をしていれば、普通の生活が送れる慢性疾患になっています。
  • HIV感染の内訳は男性同性愛者が7割を占めていますが、これはこの層への予防啓発が行われていること、それにより検査を受ける意識が高いことも関与しています。それに対して、男女の感染に関しては氷山の一角で、全体像が見えにくい状態です。「国立感染症研究所のHP外部リンクマーク
  • B型肝炎は、以前は成人になって感染しても一過性と言われていましたが、ここ最近、成人になって感染しても慢性化することが分かってきました。慢性化していた場合、これも薬を飲み続けることでウィルスを抑制し、将来的な肝臓がんの発症リスクを下げることができます。
  • 梅毒は何年かの周期で定期的に流行すること、10~20代が増加していることが問題となっています。
    男性、女性の方のプレ・ブライダルチェックに、感染の不安があるゲイ・バイセクシュアル男性の方も、当院はLGBTフレンドリーなクリニックですのでセクシュアリティに関係なく、気兼ねなくお越し下さい。

HIV・B型肝炎・梅毒 即日検査

PrEP(プレップ)/PrEPみまもり外来
~飲むHIV予防法~

PrEP(Pre-Exposure Prophylaxis; プレップ)とは

HIVに感染の不安がある人、感染リスクが高い人が、毎日1錠の抗HIV薬を飲み続けることで、HIVの感染を予防する方法です。
飲み忘れがなければ、高い予防効果があるとされています。

**当院では、国立国際医療研究センター エイズ治療・研究開発センター(ACC)の医師が、専門知識に基づいてご説明します**

正しくプレップをおこなっていただくための説明と検査とにお時間がかかりますので、できるだけお電話にて予約をお取り下さるようお願いします。

みまもり外来ってなんですか?

お薬を自分で個人輸入をされている方に対して、副作用がでていないか、他の性感染症にかかっていないかどうかを定期的に検査する「みまもり外来」を受け付けています。

プレップ外来

対象となる方

・HIVに感染していないが、感染リスクが高い方
・パートナーがHIV陽性だが、適切な治療を受けていない方
・セックスパートナーが多い方
・コンドームを使えないことがある方 など

プレップみまもり外来は上記に加え、個人輸入でHIV薬を購入し、病院で定期的な検査を受けずに使用している方が対象となります。

副作用

当院では副作用の少ない薬をご用意していますが、薬によっては腎機能障害などの副作用が起こる場合があります。定期的に検査しチェックすることで、安全に薬を使えるよう見守ります。

飲み方

内服は、基本的には毎日内服法(デイリープレップ)が推奨されていますが、オンデマンド・プレップという飲み方もあります。(薬の種類や投薬できる方が限られます)

・毎日内服(デイリープレップ)

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Daily PrEP(デイリープレップ)
飲み方 1日1回、決まった時間に内服します。
お薬 ツルバダ®またはデシコビ®(ジェネリック)、どちらでもOK
対象となる人 女性、男性どなたでもOK
・LGBT
・ヘテロセクシュアル
(sis-gender 女性は不可)
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On Demand PrEP(オンデマンド・プレップ)
飲み方 性行為の2~24時間前に2錠、最初の内服から24時間後に1錠、48時間後に1錠内服します。
オンデマンド中にさらに性行為があった場合、最終の性行為からさらに2回、1錠ずつの内服を続けて終了します。
お薬 ツルバダ®(ジェネリック)のみ
対象となる人 LGBT、ヘテロセクシュアルのうち、 GB(ゲイ・バイセクシュアル)男性のみ
  • ・基本的にはデイリープレップがスタンダードであり、最も確実な方法です。
  • ・オンデマンド・プレップは、性行為の頻度が1週間に1回以下の方や、腎機能が低下している方のオプションとなります。
  • ・慢性B型肝炎の方にこの方法は適応しません。
  • ・オンデマンド・プレップは、性行為の2時間以上前に服薬できなければ予防効果は期待できません。

プレップ開始前からその後の
フォローアップ検査

開始前検査 STI迅速検査(HIV, HBV, TPAb[梅毒抗体])
+スクリーニング検査(血液検査、腎機能、肝機能、血糖値など)
+(女性の場合)妊娠検査
開始1ヶ月後 STI迅速検査+血液検査(腎機能) +(女性の場合)妊娠検査
開始3ヶ月後(以後3ヶ月ごと) STI迅速検査+血液検査(腎機能) +(女性の場合)妊娠検査

1)毎日内服(デイリープレップ):どちらでもOK

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1ヶ月分(税込) 2ヶ月分(税込) 3ヶ月分(税込)
リコビルEM(Ricovir EM)
(ツルバダ®ジェネリック)
11,000円 21,000円 30,000円
タフェロ(Tafero EM)
(デシコビ®ジェネリック)
12,000円 23,000円 33,000円

2)オンデマンド内服(オンデマンド・プレップ):リコビルのみ

横にスクロールしてご覧ください →
1ヶ月分(税込) 2ヶ月分(税込) 3ヶ月分(税込)
リコビルEM(Ricovir EM)
(ツルバダ®ジェネリック)
11,000円 21,000円 30,000円

【検査料金】

横にスクロールしてご覧ください →
価格(税込)
1)プレップ開始前検査
(肝機能、腎機能、性感染症迅速検査)
(セット価格)7,000円
(オプション妊娠検査)+1,000円
2)開始後フォローアップ検査
(3ヶ月ごと:腎機能、性感染症迅速検査)
(セット価格)6,000円
(オプション妊娠検査)+1,000円

リスク・副作用

プレップに用いられる薬剤はどちらもNRTI(ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤)の合剤であり、日本でもHIV治療薬の一つとして一般的に用いられているものです。
主な副作用として悪心、下痢、放屁といった消化器症状、頭痛、疲労感などがみられることがあります。
リコビルEM副作用として、クレアチニン(腎機能)値が上昇することがあります。そのため定期的に採血にてクレアチニン値が上昇していないか確認する必要があります。
タフェロEMリコビルに比べて、腎機能への影響はほとんどありません。主な副作用として悪心、下痢、放屁といった消化器症状、頭痛、疲労感などがみられることがあります。

注)
当院でお薬を購入される方は開始前/お薬代+7,000円、 開始後(3ヶ月ごと)/お薬代+6,000円となります。
検査のみ受けられる方は開始前/7,000円、開始後(3ヶ月ごと)/6,000円となります。
初回カウンセリング料(1,500円)・再カウンセリング料(500円)を別途頂戴します。
※価格は全て税込です。

Q&A

Q1プレップの薬はどのように飲んだらよいですか?
食事に関係なく、毎日決まった時間にコップ1杯の水で飲みましょう。
Q2プレップ中にコンドームを使う必要はあるのでしょうか?
プレップはHIVのみの予防薬なので、他の性感染症(梅毒、淋菌・クラミジア、コンジローマ(パピローマウィルスなど)を予防することはできません。
プレップ中もコンドームを使って、セーファーセックスを心がけましょう。
Q3デイリープレップの場合、プレップ開始後からどのくらいでHIVの予防効果が出てくるのでしょうか?
大体、20日くらいかかると報告されています。
3週間以上は飲んでください。
Q4インターネットで個人輸入をしてプレップを始めてもよいですか?
日本ではプレップの薬をHIV予防薬として飲むことは保険で認められていませんが、個人で購入して飲むのは自由です。
海外のサイトで購入した薬でプレップを行っている方がいますが、誤った方法でHIVに感染した事例もありますので、できれば開始する前に医師に相談しましょう。
また色々な名前で販売されていたり偽物があったりします。個人輸入するのであれば確かなところから入手するようにしましょう。
Q5薬を飲み忘れてしまったら、どうすればよいですか?
飲み忘れていることに気づいた時点ですぐに飲みましょう。
たとえば、朝飲むはずの薬を夜になってから忘れていたことに気づいたらすぐに飲み、翌朝はいつも通り朝飲んでください。
もし飲んだかどうかわからなくなった場合もその時点で飲んでください。
1日に2錠飲んでも問題はありません。
Q6プレップ中にお酒を飲んでもよいでしょうか?
適度な量であれば問題ありません。
Q7プレップを始めたら、ずっと飲み続けなければならないのでしょうか?
HIV感染のリスクがなくなった場合、また他の予防法を使ってセーファーセックスができるのであれば、プレップは必要ありません。
Q8持病があって薬を飲んでいますが、他の薬との飲み合わせはありますか?
持病があり他にもお薬を定期的に内服している方は、プレップ開始の前に飲んでいるお薬をすべてお知らせ下さい。
相互作用があるかどうかを確認します。
Q9プレップをやめるときにはどうしたらよいでしょうか?
安全に中止するためには、最後のリスクの高かった性行為から2日間お薬を内服したあと、やめる必要があります。
またプレップで使用する薬の中には、慢性B型肝炎の薬が含まれています。
慢性B型肝炎の方がプレップをやめるときには、事前に医師にご相談下さい。
Q10薬剤耐性について教えてください。
HIVに感染していることに気づかずにプレップを始めて続けていると、HIVの治療に対してはプレップだけでは不十分なのでお薬に耐性をもつウィルスが出てくる可能性があります。プレップ開始前・開始後に定期的にHIV検査をするのは、それを予防するためです。
Q11プレップを始めたあとにHIVに感染した人はどのような人ですか?
2つのパターンがあります。
1つ目は、プレップを開始する前にすでに感染していたが、ウィンドウ期間(検査で陽性にならない期間、約3ヶ月)だった場合。
2つ目は、プレップの飲み方が不十分だったり、飲むのをやめたりした方の中にHIV感染が確認されています。
そのため開始前にHIV陰性であることを確認することと、飲み始めたら内服スケジュールを守ることが大切です。
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